ただの「明かり」が一変。ダウンライトの“改造”のすすめ。

撮影/森安 照

マンションの窓辺のコーナーにミニシャンデリアを。部屋の一角だった場所が、優雅な空気が漂う“サンルーム”という特別なコーナーに。(T邸)
廊下のダウンライトを、アンティークの小型シーリングライトに。メダリオンもつけました。きらめくクリスタルと天井に映る陰影を眺めているだけで幸せな気分に。(田野口宅)
窓辺のダウンライトを、アンティークペンダントライトに。梁で仕切られたマンション特有のスペースが、あえてデザインしたコーナーのように。(K邸)

 素敵なアンティーク照明が目を引く、上の3つの写真。じつは、これらの照明の場所には以前、すべてダウンライトがついていました。
 マンションや建て売り住宅でダウンライトが取り付けられているのは玄関や廊下、部屋の隅などが多いのですが、その中には必要な用途や明るさに関係なく付けられているものも少なくありません。それほど明るさがいらない場所にも60Wくらいの電球がつけられ、見ていて面白みもないのに、電気の無駄になっていることすらあります。
 私はリフォームやインテリアコーディネートのとき、ダウンライトの電球のワット数を下げて素敵な照明器具をつけ、その美しいシェードと光を楽しめるようにしています。照明器具の種類は、小型のシャンデリアやペンダント、シーリングライトでも大丈夫。ダウンライトがあるということは電気配線があるということ。照明の吊り元につけるフランジという金具で穴は隠せますし、隠し切れない場合にはメダリオンを組み合わせることもあります。リフォームというほどの作業をしないのに、雰囲気が劇的に変わるのです。
 とくに、家具が置けない廊下での効果は絶大で、今まで気にもしていなかった単なる通路が、とてもドラマティックな意味のある空間になります。また素敵な照明をつけると自然と目線が上に行き、空間の高さを感じるようにもなるのです。
 この効果に気づいたのは、私もここ数年です。ダウンライトはあまりに存在感がなく、見過ごしてしまうからです。今ではダウンライトがあると「ここに配線があってよかった。素敵な照明が付けられる」と思うようになりました。

単なる通過点だった廊下が、ドアの向こうへの期待感を高めるプロローグとしての空間に。思わずゆっくり歩きたくなります。(A邸)