インテリアコーディネート実例01

撮影/森安 照

家族構成2人
住居形態分譲マンション(3LDK)
コーディネート箇所L.D.K.、和室
入居年1987年

 20年以上前に新築で購入した分譲マンション。まだコマチ家具を知る前、壁紙やじゅうたんの張り替え、お風呂や洗面所を新しくするリフォームを行いました。そのすぐあと、お嬢さん夫妻がコマチ家具で住まいをリフォームすることになり、その素敵な仕上がりを見てショックを受けたそうです。自分の家はリフォームしたばかりなので、少しずつコマチ家具でペルシャ絨毯やアンティーク家具、照明を買い足しました。ところが家具の配置や組み合わせなどがむずかしく、「やっぱりリフォームしないと素敵にならないのかな…」と思ったといいます。家具の搬入に訪れたインテリアデザイナーの田野口淳子が家具の配置を少し直したところ、部屋がよくなりそうな感じがしたため、Tさんはインテリアコーディネートを依頼することに。手持ちの家具を活かしながら、プラスすべきもの、整理すべきものをアドバイスされるので、効率よく着々と素敵になっていく部屋。最後に、和室のペイントとキッチンを隠すプチリフォーム、オーダーカーテンなどで仕上げました。「うちがこんなに素敵になるとは思っていませんでした」とTさん。大がかりなリフォームをしなくても、インテリアコーディネートで部屋が素敵になるという好例です。


マンションの玄関は家具を置くほどスペースに余裕がなく、無機質な印象になりがちです。そんな玄関を、家に帰ってきたときほっとできるような空間にするため、壁に飾る絵、照明、敷物でコーディネートしました。

玄関に入ると、アンティーク照明の温かみのある光と、照明、敷物で落ち着きのある空間が待っています。

天井が高く、景色のいい窓へと視線が抜けるリビング・ダイニング。細長い空間のため、くつろぐコーナーとダイニングコーナーを分けやすい間取りです。数年前のリフォームで、壁のクロスとカーペットの張り替えを行っていました。そこで、家具の配置や向きなど、素人では思いつかないインテリアコーディネートをコマチ家具に依頼し、手持ちの家具を活かしながら、部屋を素敵にすることに成功しました。

横長の窓を上飾りつきのカーテンでデコレーションしたことで部屋の背景ができました。そのため、ややボリュームのある二人がけソファを、窓を背に置くことができ、手前のダイニングと奥のリビングコーナーがわかりやすくゾーニングされました。部屋の見せ場もわかりやすくなり、手前と奥の重なりが美しいハーモニーを生み出しています。

マンション購入時、「サンルーム」という名称になっていた窓辺のコーナー。バランス(上飾り)をつけたドレープカーテンと、ベージュのレースカーテンで陰影のある雰囲気たっぷりの空間に。

ミラーバックサイドボードがリビングとダイニングを分ける役目を果たしています。ダイニングテーブルの上にもアンティークのシャンデリアを。
以前から英国スタイルが好きだったというTさん。コマチ家具に出会う前に買ったというマントルピースを、ダイニングコーナーの見せ場としてしつらえてもらいました。
以前はダイニングとキッチンの間はハッチが開いていたので、レースカーテンやグリーンを並べてキッチンを隠していました。
ハッチにステンドグラスの窓を付けるプチリフォームをし、ダイニングがすっきりしました。
レースカーテンで目隠ししていたキッチンのハッチ。カウンターとしての使い勝手もよくなかったので閉じることに。
キッチンの明かりとりとして、ステンドグラスのスライド窓をつけ、その下は収納に。大好きな音楽のCDがたっぷり収納できました。
ダイニング側に取り付けた収納の一部は、キッチン側の小物置きスペースになっています。手元を隠しながら、さっと取り出したいものも置いたままにでき、一石二鳥です。


ピアノを置いている和室は、数年前のリフォーム時に白いビニールクロスに張り替え、畳もフローリング調のクッションフロアに替えていました。ふすまを開ければダイニングに続いている部屋なので、洋室とも違和感なくマッチするコーディネートを目指しました。

押入れのふすまもペイントし、一人がけの椅子とオットマンを置いて、リラックスできる空間に仕上げました。