

撮影/森安 照
家族構成 | 本人 |
専有面積 | 18.97坪 |
住居形態 | マンション |
住居購入年 | 2007年 |
初回リフォーム時築年数 | 築2年 |
施工 | 長瀬工務店G.C. |

もともとインテリアが大好きだというKさん。新築マンションを購入し、コマチ家具で家具を少しずつ買い揃えていきました。ところが、マンションの黒い室内ドアやサッシ枠、ビニールクロスの壁などで囲まれた室内は冷たい雰囲気。せっかく買ったアンティーク家具も配置の仕方がわからず「部屋がなかなか良くならず、外出してばかり。そこで小物を買ってきて、さらに部屋が雑然として…」。気分まで暗くなってしまうという部屋をどうにかしたい一心で、コマチ家具へリフォームの相談に。「一部屋からできますよと言われ安心して予算を伝えたら、それなら全部屋できますよと言われ、お願いしました」。Kさん宅は大きな間取り変更をせず、懸案だった黒いドアを取り替え、サッシはカーテンやステンドグラスの内窓でカバー。壁を質感のいい紙壁紙に替え、適切なサイズとデザインの家具を適所に配置して、見え方の美しさと暮らしやすさを両立させました。「この部屋になってから性格が明るくなったといわれました。やりがいがあるから、お掃除も苦でなくなりました」

「ドアを開けて入った瞬間、暗くて気分が落ち込んだ」という玄関を、入った瞬間にほっとできる空間にすることが、リフォームのポイントの1つでした。玄関ドアの正面に位置する寝室の黒いドアをステンドグラス入りのドアに変えて、寝室の窓からの明るさが玄関にも入るようにしました。










明るい角部屋を選んだKさんですが、空間にメリハリがなくのっぺりした感じでした。コーナーにあるせっかくの連窓も、黒いサッシでかたい印象。さらに、くつろげるはずのリビングからは生活感の出てしまうキッチンが丸見えでした。アンティーク家具が映える空間にするのがこの部屋のリフォームの目的だったので、内装と窓まわり、家具の配置に重点を置いたリフォームになりました。




























畳の部屋は来客用に残しておきたかったものの、洋室であるリビングつづきの和室のコーディネートは難しいもの。リビングから見たときも違和感のないよう、壁紙選びや家具の配置を考えたリフォームになりました。











ほとんど使われていなかったリビングの隣の部屋を、ダイニングにすることにしました。最初のリフォームでは予算をほかの部屋に使うため、壁を赤くペイントして照明と家具で模様替えをする程度に。その3年後、不要な収納スペースなどをとり、壁を青磁色のモザイクタイル張りにするリフォームをしました。「モザイクタイルは水回りで使うものと思っていましたが、部屋に使うと贅沢な気分になります」とKさん。小さな部屋ですが、まるでレストランの個室のような、個性的で落ち着いたダイニングルームになりました。














作りつけ収納はあるものの、「ただ寝るだけ」だった寝室。狭いので部屋の見せ場をつくるスペースもないかのように思われていました。その寝室を、ベッドヘッドを見せ場にしたロマンティックなインテリアに一新。のっぺりした扉のクローゼットは撤去して、アンティークの大きなたんすを置き、窓辺には小ぶりのチェアと照明のあるホテルのようなコーナーまでできました。











出入り口のドアは黒い引き戸でした。ドアを引いたときに家具の背面にきてしまい、壁も飾れませんでした。



洗面所は壁をペイントして、生活感が丸見えの部分はカーテンで目隠し。トイレは壁紙をかわいい柄にしました。見せる部分と隠す部分を明確にすることで、日常生活を豊かな気分で送れるようにします。















