新築プロデュース実例02

撮影/森安 照

家族構成本人+母
住居形態木造一戸建て
住居購入年2013年
施工お施主さま手配の工務店

 ご実家を建て替えたNさん。クラシカルなインテリアが好きだったNさんは、「家づくりの依頼先に、自分の好みが伝わる雑誌や写真を持っていけばそのようにつくってもらえると思っていました」。しかし実際は、輸入壁紙やステンドグラスなどを採用するノウハウがなく、なかなか伝わらなかったとか。そこで、以前から気になっていた「コマチ家具」へ相談に。インテリアデザイナーの田野口淳子が、L字形の変形敷地を活かしながら家具の配置やインテリアデザインから発想して提案したプランは、Nさんの想像以上。輸入壁紙やモールディングなどを採用するそのプランを施工可能な建築会社を探し、あこがれていた住空間を実現しました。実際に住み始めて、デザインだけでなく暮らしやすさにも驚いたというNさん。「収納計画がきちんとされているので、引っ越しの荷ほどきが1日で終わりました。日々の片づけもラクになり、物を出しっぱなしにすることもなくなりました。動線がきちんと考えられていて、部屋の中の移動も扉の開閉も“何かをよけながら”ということがないので、ストレスがありません。カウチでくつろいでいる時間は最高に幸せ。“この角度も素敵だなぁ”と、今でも自分の家の中に好きなシーンを見つけています」

ドアを開けた瞬間に美しい空間が出迎える玄関は、Nさんが大好きなシーンのひとつです。玄関からリビングへ続く廊下は、上品なグレイッシュカラーの輸入壁紙と白いフローリングや建具で、エレガントな明るい空間にしました。

ドアの正面にはチェアとピクチャーフレームをしつらえました。たたきは、“磨き”と“バーナー”という仕上げの異なる2種類の大理石を使って格子模様に。ざらっとした質感の“バーナー”仕上げ部分は、すべり止めの役割も。
玄関ホールには背の高いアンティークサイドボードを靴箱がわりに置きました。高い位置にかけたミラーに、照明の光が反射して輝きます。
廊下はホワイト&シルバーで品よく。リビングドアのステンドグラスから、美しい光がさし込みます。
リビングドアを開けると、正面にはカーテンに縁取られたエレガントなカウチが。


女性らしい繊細なデザインのアンティーク家具が、ゆったりと置かれたリビング・ダイニング。コマチ家具へ初めて行ったときに、一目ぼれして即決したというグラスキャビネットを中心にしつらえた空間は、美しさと暮らしやすさを兼ね備えています。

庭に面して大きな窓があるリビング・ダイニング。輸入壁紙は、アンティーク家具が映え、落ち着きのあるゴールド系の大柄を選びました。
一目ぼれしたアンティークのグラスキャビネットを広い壁の中心に置いて、部屋の見せ場に。家具、照明、絵画、ステンドグラスの組み合わせによる相乗効果で、美しいハーモニーのあるインテリアに。

アンティークデスクを置いたコーナーも女性らしいコーディネート。壁には大きなピクチャーフレームをかけて。
収納に役立ち、部屋を素敵にもしてくれるアンティークのチェストは便利なアイテム。ブラケットライトや大きなテーブルランプの光で、上質な壁紙の質感がより一層引き立ちます。
ダイニング越しにリビングを見て。ドレープカーテンが縁どりのように見える窓の前に、優美な曲線を持つカウチのシルエットが浮かび上がります。敷物や照明で、広い空間の中にあるダイニングとリビングのコーナーをさりげなくゾーニングしています。

ダイニングコーナーの後ろに見えるカーテンは、キッチンの出入口。食事の準備や後片付けの動線もスムーズです。マホガニー材とアーツアンドクラフツらしいデザインのタイルで作られた「メイプル社」の上質なウォッシュスタンドを、あえてダイニングコーナーに置きました。人がたくさん集まるときは、バーカウンターのようにしつらえて活用するそう。
ダイニングテーブルの背景には、アンティークステンドグラスをはめた窓とブラケットライトを。窓の外には隣家がせまっているので目隠しにもなり、光をとりこみながら、ガラスの美しさをめでることもできます。
ダイニングから見えるキッチンの内部。アンティークサイドボードを収納に生かし、壁には柄物のビニールクロスを張って、見える部分の雰囲気をよくして。
テレビの隣のコーナーにはグリーンを飾るプランツスタンドを置き、テレビの存在が目立たないように工夫。照明やグリーンで“素敵”の要素を増やし、リラックスできる雰囲気に。
リビング・ダイニングのゲート越しに、Nさんのベッドルームを見て。3種の壁紙の張り分けが美しいシーン。

エレガントで女性らしいNさんの雰囲気に合わせ、寝室はラベンダーカラーでコーディネート。たっぷりしたウォークインクローゼットを隣接させたので、寝室内は最小限の素敵な家具で、非日常を感じられる大人のロマンティックスタイルに仕上げました。

プランニングの段階で家具の配置まで決め込んだため、壁付けの照明の位置もぴったりとおさめられた寝室。
アンティークのベッドヘッドボードや花モチーフのブラケット照明など、愛らしいデザインが随所に。壁紙はテシードの輸入壁紙。個性的なペイズリーモチーフに挑戦できるのも、プライベートな空間ならでは。
スワッグアンドテイルのカーテン、壁紙、ベッドファブリック、ステンドグラスに至るまで、やさしいラベンダーカラーで合わせて。
ベッドファブリックもカーテンと一緒にあつらえた、Nさんのためのオリジナルデザイン。
ミラーのデザインが凝っているドレッサーは、イギリス「メイプル社」のもの。小物の整理に便利な引き出しがたくさんついています。


お母様の寝室は、グリーンとアイボリーカラーで落ち着いた雰囲気にコーディネート。ウォークインクローゼットを設け、さらにNさんの最初の要望どおり、お手洗いにも近い場所にプランニングし、デザインと暮らしやすさを両立させた寝室になりました。

アンティーク家具との相性がよい、グリーンとアイボリーでカラーコーディネートした安らげる寝室。カーテンのバランスのデザインは、インテリアデザイナー田野口淳子のオリジナル。
ゆったりした動線を確保するため、置き家具は必要最小限に。そのかわり、壁紙やステンドグラス、照明、ピクチャーフレームで、インテリアの“素敵”をつくって。右手の扉の奥がウォークインクローゼットです。


Nさんが最初に伝えた要望の1つが、「洗面所は素敵にしたいので、洗濯機は別の場所に置きたい」ということ。その希望をとりいれ、洗面所はガラスモザイクを貼って思い切りロマンティックな空間に仕上げました。洗濯機はキッチンに隣接させたユーティリティに設置したので、家事動線もよくなりました。

白い造作キャビネットとゴールドを組み合わせた、おしゃれなホテルのパウダールームのような洗面所。
Nさんの寝室に隣接した洗面所も、エレガントなラベンダーカラーでコーディネート。ガラスモザイクを貼った壁面が、照明の光できらきらと輝きます。システムバスのドアは、カーテンで目隠し。

白を基調にした清潔感たっぷりのトイレ。シルバーブルーの地に白い植物柄がほどこされた輸入壁紙は、テシードのもの。