コーナー別デザイン集02

 室内の開口部につける木製の装飾枠は、いくつものパーツを組み合わせてデザインする、コマチ家具オリジナルの部材です。とくに、ドアなどの建具をつけない開口部につけると、その奥に見えるシーンを切り取るフレームのような効果があります。木に塗装を施した部材なので、本物の素材ならではの上質な空気をインテリアにプラスすることができます。

手前の重厚でクラシカルなインテリアと、奥の軽やかなインテリア。異なる2つのテイストが隣接しても唐突な感じにならないよう、見切りとしての役割を果たしています。

奥に見える部屋を美しいシーンとして切り取るフレームのような役割を果たしています。自然と視点が奥へと誘われ、空間に奥行きが感じられます。

ドア1枚分の開口部につけた例。実は、キッチンへの出入り口ですが、あえて装飾することで生活感を感じさせず、リビングの雰囲気を損ねないようにしました。

ダイニングと和室の間にあった襖戸をはずし、奥にあった和室が木製の開口枠でフレーミングされたダイニングに続くリビングに変身。開口枠をつけることで、2部屋の間にあった下がり壁がデザインのように見えます。

LDからキッチンを抜けて洗面室へ抜けられる間取りになっているKさんのお宅。LDから開口枠越しに見える洗面室が美しく、カーテンはいつも開けたまま。見せたくなかった場所が、見せたい、見ていたい場所になりました。

洗面室の天井に洗濯物を一時干しするための真ちゅうのポールを付けていますが、ポールを取り付けた梁は部屋の開口枠に使っている部材。手が届く高さにするための調整と、空間の美しさを両立させる、少し変わった使い方です。